Excel で個人用マクロブック(PERSONAL.XLSB)というものが存在します。作成したマクロを実行できるようにしたいが、個人用なのでファイル自体には含めたくない場合に使用します。この個人用マクロブックの簡単な作り方を紹介します。
既にあるか確認
何かのタイミングで既に作っているケースもあるので、まずは作成されているかを確認します。「表示」タブの「再表示」ボタンを押します。
押せない場合は存在しません。
押せる場合は以下のように PERSONAL.XLSB が表示されれば存在しています。
個人用マクロブック作成
手順は色々ありますが、個人的に簡単だと思うものを紹介します。ウィンドウ左下のこのボタンを押します。
以下のような画面が出るので、マクロの保存先を個人用マクロ ブックにして OK を押します。
そうすると先ほど押したボタンが■になっているので、もう一度押してください。
以上で完了です。Excel を閉じるときに「個人用マクロ ブックの変更を保存しますか?」と聞かれるので、保存を押しましょう。
個人用マクロ ブックのマクロを表示する
「開発」タブの Visual Basic を開くと、以下のようにマクロが表示されます。上記でマクロの記録を実行したので、既に Module1 の中に Macro1 サブルーチンができています。
この中に自分専用のマクロを書くことができます。PERSONAL.XLSB は Excel 起動時に必ず裏で開かれるブックなので、どのブックでもここで書いたマクロが使えます。
開発タブが出ていない場合
リボンの設定が必要です。リボンを右クリックすると「リボンのユーザー設定」が出てくるのでそれを選択します。
すると以下のような画面が出るので、「開発」にチェックをいれて OK を押せば「開発」タブが出てきます。
ショートカットキーを割り当てる
本題からはそれますが、作成したマクロにショートカットキーを割り当てることができます。「開発」タブの「マクロ」ボタンを押すと以下のようにマクロ一覧が出てきます。
ここでショートカットを割り当てたいマクロを選択し、オプションボタンを押すと以下の画面が出ます。
ここに好きなキーを入れて OK を押すと、そのキーを押した際にマクロが実行されます。
ただ、 Ctrl + 文字は既に Excel 自体が使用しているので、Ctrl + Shift + A~Z を使用することをお勧めします。
私は、Excel 全シートのカーソルを左上のセルに移動するマクロ を Ctrl + Shift + H に割り当ててよく使っています。
何かの拍子に PERSONAL.XLSB が表示されるようになったら
PERSONAL.XLSB の「表示」タブから「表示しない」を押せば直ります。