英語が苦手なプログラマー向け(私)の英語でググる方法を紹介します。
なぜ英語でググるのか
日本語でググっていると、検索結果が全く出てこない事があります。日本での普及率が低いので日本語の情報があまり出回っていない場合などです。新しい技術に関する情報を調べているとよくこの問題にぶつかります。そういった場合は日本語ではなく英語で検索すると情報が出てくることが多いです。
また、単純に日本語の記事よりも英語の記事の方が正確で分かりやすいことが多いように感じます。日本語を英語に置き換えてググるだけで入ってくる情報の質が向上します。
このような理由から技術者には英語でググる能力が必須です。ただ、英語に苦手意識を持っている人は多いと思います。しかし、私は英語でググるときに英語力はそれほど重要ではないと思っています。いくつかのコツを覚えてツールを使いこなせば簡単に英語でググれます。
Google を英語設定にする
まずは Google の設定を変えます。日本語設定のままだと英語でググっても日本語のページが優先されて表示されるためです。Google サービスで使用する言語を English に変更します。
https://www.google.com/preferences#languages から設定が可能です。
検索ワードは適当でいい
英語でググるのは文法とか分からないから難しそう、と思うかもしれませんが、普段日本語で検索する時のことを思い出してください。
「jpa と hibernate の違いについて」
というように文章っぽく検索することは少ないと思います。
「jpa hibernate 違い」
というように単語だけ列挙することが多いはずです。これくらいの単語であれば調べればすぐ出てきますし、英語の授業で学んだことを思い出せばなんとかなると思います。
jpa hibernate difference
このくらいの英単語の変換ができれば、十分な結果が出てきます。
よく使う検索ワードのパターン
検索でよく使われるワードを覚えておくとかなり便利です。
これとこれどっちがいい?というような検索をしたい場合は vs を使います。vs まで入れるとサジェストが出てくるので、類似の技術を知るきっかけにもなったりします。
ある手法について、最適なやり方を調べたい時は best practices を入れるとそれっぽい結果が出てきます。
検索結果から単語を学ぶ
“rest api best practices” のように、調べたいこと(REST API) + “best practices” で検索すると以下のような結果がでてきました。
- REST API Best Practices – REST Endpoint Design Examples (freecodecamp.org)
- Web API design best practices – Azure Architecture Center | Microsoft Docs
- Best practices for REST API design – Stack Overflow Blog
この結果から共通して design というワードが入っていることがわかります。 design は設計を意味するので、今度から設計について検索するときは design を入れたらいいんだな、ということが分かります。
普段使うアプリを英語設定に
普段使っているソフトウェアを英語設定にすると検索しやすいです。使い方が分からなくて検索するときに、英語の検索ワードがすぐにわかるためです。
日本語表示を英単語にしてググることもできますが、日本語版はユーザー設定だから user settings で検索してみたけど、英語版は preferences だった、という違いがあったりします。また、複製は duplicate って言うんだなという勉強にもなるかもしれません。
英語は読まなくていい
検索はできても、出てきたページの英語を読むのが難しいと感じると思います。ですが、英語は無理に読もうとしなくても大丈夫です。翻訳サービスを使いましょう。英語を勉強するのが目的ではなく、英語で書かれている情報を理解するのが目的だからです。
翻訳サービスを選ぶ際のポイントは3つあります。
- ブラウザから簡単に使えること
- 原文(英文)が表示できること
- 1つに絞らない
まずは「ブラウザから簡単に使えること」です。あたりまえですがググった結果はブラウザで見るので、そこから手間なく使えた方が効率がいいからです。
次に「原文と翻訳文が両方表示されること」です。翻訳は完ぺきではないので、英語独特の言い回しをうまく翻訳できなかったり、逆に翻訳しなくていい固有名詞を翻訳したりするからです。上記のスクリーンショットだと、商標について話しているのに「ファスナー」は一般名詞だよなと思いますが、原文は「zippers」なので商標であることがわかります。
「翻訳サービス1つに頼り切らないこと」も重要です。翻訳結果がいまいちな時はほかのサービスを使うといい結果が得られるケースがあります。
私がよく使っているのは下記の2つです。
日本語ドキュメントが出てきたら英語表示にする
日本語のページが出てきたけど、なんか言い回しが不自然で自動翻訳っぽいなと思ったら、英語表示に切り替えて翻訳サービスを使うと読みやすくなることがあります。自動翻訳された文章よりも普段使っている翻訳サービスで翻訳した方が精度がよかったりするためです。
また、しっかりした日本語のページが出てきた場合は更新日時を必ずチェックします。翻訳が追い付いていなくて、最新版では仕様が変わっていたり削除されていたりと古い情報が残っている場合があるためです。古そうな場合は英語のページを確認した方がよいです。
全部読もうとしない
日本語の文章を読む時を思い出してほしいのですが、たとえばこの記事を読む時も飛ばし飛ばし読んで、全部は読んでいないと思います1隅々まで読んでいただいている方へ。ありがとうございます!。ざっくり見出しを読んだ後、要所っぽいところだけを読むなど、自分の興味があるところを選択して読んでいると思います。
英語の記事を読む時も同様で、全部翻訳しながら読むと疲れてしまうので(もちろん全部読まなければいけない時もありますが)、飛ばし飛ばしでいいと思います。
まとめ
英単語でググる習慣をつけると、日本語で検索するよりも多くの情報を得られるのでおすすめです。毎回ではなくても、日本語でググったときの検索結果がいまいちな時にぜひ英語でググってみてください。